
猫を飼っているとお腹を出すポーズをすることに気づくと思います。(あまりやらない猫もいますが)そんなとき撫でて欲しいのかそうでないのか困惑しますよね。撫でたら爪でガシガシ掴んできたり、噛んでくることも…。猫の行動のサインを理解することは愛猫とのコミュニケーションの質を上げることに繋がります。なぜお腹を出すしぐさをするのか?これは場合によります。今回はこの行動について原因等に焦点を当てていきたいと思います!
猫の腹部は非常に敏感
猫の腹には複数の猫が生きていくために不可欠な諸器官が存在します。猫のお腹の皮膚のすぐ数ミリ下にあるようです。
そして触ったことがある人はなんとなく分かると思いますが、お腹の皮膚ってすごく薄いですよね。
猫のお腹を触ると反射的に防衛反応を起こすのは本能といえるでしょう。
ですから、猫のお腹を触って噛まれても絶対に嫌われているというわけではないのです。野生として生きていくためには敏感な部分は真っ先に守らなければいけません。インスタとか見てるとお腹を触られても無反応な猫たちもいますけどね…笑
犬は人間と共生するため(より良いコミュニケーションをとるため)に進化してきたのに対して猫は生存の戦略として人間と共生する道を選んだ。だから家猫は野生の特徴を残しているのかもしれない。これってすごく興味深いです!
ではなぜお腹を出すのか?
1あなたを信頼しているから。
お腹を出すということは飼い主のことを信頼していて気のおけない存在だということです。でなければ敏感な部分は見せませんよね。
2飼い主の側で安心しているから
先程と同様信頼しているということは、安全基地としてあなたを見ているのかもしれません。
3 遊びたいから
飼い主と遊びたいとき、こっちを見て!と言わんばかりにお腹を出す格好をする猫もいます。おもちゃ等でたくさん遊んであげましょう。
もしも遊び足りていない場合、夜鳴くことが多くなる可能性があります。
殆どのケースの原因は上に示したとおりですが、別の理由も。
他の理由
1繁殖行動の一つ
もし飼っている猫の避妊手術が済んでいない場合、背中を床に擦り付ける様子を見せることがあるようです。
2背中が痒い
背中が痒くて床に背中を擦り付けるいるのかもしれません。気持ちいいのでしょう。
3毛づくろいをするため
ときどき毛づくろいの一環としてお腹をペロペロ舐めている様子を見ることがあります。
ただし、毛づくろいを過度にしすぎてしまう猫には注意が必要です。人間で例えると手を洗いすぎてしまうように、一つの強迫観念となって執着している可能性もありうるからです。この場合はストレスが関係していることが考えられます。たくさん遊んであげる、猫が運動できるグッズを揃えてあげる等、ストレスを感じにくい環境を作っていきましょう。
また、同じ部分をずっと舐め続けているようであれば、その部位に痒みや痛みを感じている可能性があります。この場合、なんらかの異常があることがあるため迅速に獣医師のもとで検査してもらいましょう。特定の部分が毛が薄くなっているといったサインを見逃さないことが大切です。
お腹を撫ですぎると信頼関係に影響するかも
背中を下にしてお腹を出すという行動には様々な要因があることがわかりましたが、多くの場合信頼していることの現れです。
ややこしいのですがだからといって敏感なお腹に触って欲しいわけではないようです。そんなときにお腹を撫でると飼い主と猫との信頼関係に亀裂が入るかもしれません。
とはいっても撫でたいという衝動に駆られてしまうのが飼い主の性….。十分に信頼関係を気づいてから優しく撫でてあげましょう。もしも、痙攣するといった警告サインを見せたらすぐに止めましょう。刺激に敏感かどうかはその猫の個性にもよります。
例えば実家の猫は撫でても無反応ですが、兄の猫は非常に敏感で何回か触ったら嫌われ、それ以降滅多に見せなくなりました。(反省)
・National Geographic: Animals: Here’s why cats hate belly rubs so much
・Sunset Veterinary Clinic: Ask the Vet: Why Does My Cat Roll Over When He Sees Me?
・Catster: All About the Cat Belly — Why Cat Show It and If You Should Pet It
・Cornell UniversityCollege of Veterinary Medicine: Cats that Lick Too Much
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